ご挨拶
日本の産学連携を含めた創薬能力は決して他国に劣っていません。しかしながら、国家戦略として、その能力を十分に生かし切れているかという点については課題が残ります。そこで今回、国際的に評価されるがん分子標的薬の研究・開発に貢献した我が国を代表する研究者に講演いただくとともに、新世代のがんの研究・診療に関する講演等を含めたシンポジウムを企画いたしました。
とりわけ、わが国アカデミアで過去10年の間に生まれた抗がん分子標的薬4大発明は、がんの診療に大革命を起こしつつあります。わが国のライフサイエンス・イノベーションを担うアカデミアの責任と使命を深く噛み締めて、ここに諸兄姉のご参加を賜りたくご案内する次第です。
シンポジウム世話人代表・実行委員長
京都府立医科大学 学長
吉川 敏一